Dearest Sagadaというのは、EDAYAフィリピンチームのライナスが去年2016年5月に立上げたプロジェクトだ。Sagadaというのは彼女の出身の町の名前で、キャンペーン自体はとてもシンプル、サガダへの思いを手紙にしたためる、というムーブメントだ。スコットランドから始まったデザインシンキングをベースとしたDearest Scotlandのプロジェクトにインスピレーションを受けていて、Dearest Sagadaに関しては、ライナスがDearest Scotlandの発起人から実施の正式な許可を取り付けて立上げるにいたった。

このプロジェクトの肝は、Dearest …から始まる手紙のテンプレートという”デザイン”があるだけで、あらゆる人が国や町に対する自分の気持ちを吐露できるというところにある。Dearest Scotlandの場合は、その後、集まった手紙を国会で展示することになり、市民の意見が、ちょっとした”デザイン”の装置があるだけで、社会に反映された事例として、大きく取り上げられた。

ライナスがこのDearest Scotlandの考え方を知ったのは、TED Talkを通してだった。2015年10月末から2016年3月までをEDAYAの教育事業の研修1期生として過ごした、フィリピンの地方の農村出身の若者3人のための授業の一環として紹介したトークのひとつに、Dearest Scotlandを紹介するものがあり、ライナスが、このムーブメントにひどく感銘を受けたのだった。

EDAYAでは、できるだけ、スタッフや関わる学生個人の思いや意見を尊重したいと考えていて、この時も、ライナスが本気でやる気があるのであれば、という条件のもと、EDAYAの名前を使って、予算の補助もEDAYAから出すという形で、Dearest Sagadaのキャンペーンを行うことにOKを出したのだった。

私は人が最も力を発揮するのは、誰かに言われて行動を起こした時ではなく、自らの意志で、それを本当にやりたいと思って行動した時だと思っている。だから、周りでそうして行動を起こそうとする人がいたら、できるだけ応援したい。

結局、このプロジェクトは、1年間の準備期間を経て、この週末にようやくサガダでのローンチを迎えた。ライナスが100%指揮をとるイベントは今回が初めてで、色々と課題はあるものの、まずはローンチをすることができてよかった。Dearest  Philippinesのキャンペーンもこれから本格的に始動していくということで、時間がかかったとしても、きちんと最後までやり遂げてほしいなと心から期待している。

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